Kansas/Two For The Show

『Leftoverture(永遠の序曲)』『Point Of Know Return(暗黒への曳航)』の2大名盤を放ち、すっかり人気を確立させたKansas。今回そんな彼らの全盛期のライブ・アルバム『Two For The Show(偉大なる聴衆へ)』が、リマスターされて再発された。
しかし何度聴いてもその内容の素晴らしさには圧倒される。スタジオ録音の緻密なアンサンブルがここでも見事に再現。しかもライブならではの臨場感も加わっているので、どの曲も凄まじいまでの完成度だ。オープニングの<Song For America>からラストの<Magnum Opus>まで、とにかくテンションの高さは尋常ではない。選曲も素晴らしく、ライブ版ベストと言えるものである(私的には『Best Of Kansas』よりこちらをベスト盤に挙げたい程だ)。
尚元々アナログは2枚組であったが、CD化された時は1枚になったものの、秀逸トラックであった<Closet Chronicles>がカットされてしまったのだ。
今回のCDは2枚組。1枚目は最初にCD化されたモノと同じ。だが2枚目には77年〜78年の未発表音源が多数収録。ちなみにカットされた<Closet〜>も、ここに無事収録された。
これが出た78年はディスコ・ブームの真っ直中でありながら、産業ロックも徐々に勢力を蓄え、80年代の一大ブームへ向けての礎を築き上げていた時期でもあった。Bostonが『Don't Look Back』 で再び大旋風を巻き起こし、Foreinerも『Double Vision』 で1stを超える大ブレイク果たし、Styxが『Grand Illusion』『Pieces Of Eight』の連続ベストセラーを放ち、Queenも『News Of The World』『Jazz』で彼らなりの産業を体現させていた。そんな時代であった。
彼らはそれらグループの中でもかなり硬派な部類に分けられ、ちょっとマニアック的に扱われていた。だが80年初頭の武道館での初来日公演を大成功させ、ようやく日本でもメジャーな存在になった。実は私、2階南西スタンドで見たのだが、今まで見たコンサートの中でもベスト10に入る程の素晴らしい内容だった。このアルバムを聴く度に、あの時の感動がフラッシュバックする思いだ。
テーマ : '70年から'80年の洋楽 - ジャンル : 音楽
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