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a.k.a.Mellow Floater Net. AOR、Light Mellow(ライトメロウ)、Black Contemporary(ブラック・コンテンポラリー...ブラコン)、Freesoul(フリーソウル)...そんな音楽を今でもこよなく愛し続ける方々の為のページです。
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Swing Out Sister at 赤坂Blitz

先日彼らの新作のレビューをアップしたが、タイミング良く来日したので今回初めて観戦。
会場は新装となった赤坂ブリッツ。確かIsley Brothers以来だ。
客層は幅広い年齢層。でも女子大生や20代OLは極少。かつてはメインの購買層だったのに。まぁ最近は<Breakout>が携帯のCMに使われたくらいで、大きなヒットがないから仕方がないのかなぁ。その分禿白髪のオヤジ(筆頭は私...泣)もかなり多かった。考えて見ればデビューは1986年。まだまだ新しいグループと思いきや、もう大ベテラン・グループなんですな。

バンドは6人。一緒に同行した友人の話では、昔はコーラス隊やホーン・セクションもあり、かなり豪華な編成だったとの事。ここにもヒット無しの苦しい状況が出ているのかな。

オープニングは<Surrender>。日本だけの企画ライブは持っていないので、初めて生の彼らを聴いたのだけど、Corinneのヴォーカルはかなりソウルフルで歌い上げ系。もっと線が細いと思いきや、これは嬉しい限りだ。
ただ今回は新作お披露目ライブという事もあり、選曲はそこからが中心。ヒット曲しか知らない人間にとっては結構退屈だったと思う。私もレビューを書いていながら頭で覚える程聞き込んでいないので、「あれ?この曲何の収録曲だっけ?」と混乱する事もしばしば。
あと中ヒット曲を全て外し、アルバム収録曲に焦点を絞ったのが今回の大きな特徴。
選曲バランス的には
『It's Better To Travel』、3曲
『Keleidoscope World』、1曲
『Get In Touch Yourself』、2曲
『Living Return』、1曲
『Shapes And Pattan』、0曲
『Fifth And Dreams』、2曲
『Somewhere Deep In The Night』、0曲(何でこの大名盤から演らんの.....T_T)
『Where Our Love Grows』、1曲
『Beautiful Mess』、6曲
+<Now You're Not Here>
だった筈だが、間違いが有ればご指摘頂ければ幸いだ。

さて問題はバンド。少数精鋭であのサウンドの再現はどう考えても無理。したがってシンプル・イズ・ベストに徹した音作りとなった。アルバムで言えば『Fifth And Dreams』の路線。なので同アルバム収録の<Sugar Free>は、今回の演奏曲の中でも特に光っていた。ただ他の曲に関してはゴージャスなスタジオ録音盤に慣れている耳には、やはり空虚感は否めなかった。これを考えれば一大オーケストレーションを駆使した『Somewhere?』の選曲が0になったのも分かる気がする。
「あの音をキッチリ再現するのなら、キーボード2人でガッツリやるべき。そういう意味では今回のバンド・アプローチは正解。」という意見もあったが、やはりあのカラフルな色彩の音像を求めてしまうのは、ファンの悲しい性と欲求。やはりAndy Connnellの不参加は痛い限りですヮ。

アンコールでお約束の<Break Out>。でもアレンジ(と言うかリズム)が変わっていて違和感バリバリ。
と思いきや、後半あの<Sun Goddess>を間に挟むというなかなかのアイデア。
でもやはり最大の目玉曲なので、ここはオリジナル通りにやって欲しかった。

終演後は「良かった」という声多数。ただ今後シンプルなライブをやるのであれば、もうブリッツのようなオール・スタンディングのような会場は最後かなぁ。
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Webster Lewis名盤4WまとめてCD化!

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Free Soul ブームで一気に時の人となったWebster Lewis。
Barry White&Love Unlimited Orchestraとの共演作『Welcome Aboard』や、Michael Wycoffの『Love Conquers All』&『On The Line』、Marlena Shawの名盤『Let Me In Your Life』等のプロデューサーとしても有名なヒトだが、何と全盛期の4タイトルが一気にCD化。レーベルはあのExpansion。流石やりますなァ。
彼の生い立ちやキャリアなどはコチラにアップされるのを待つとして(ヲイ!)、ここでは私がいかにして彼を初体験して夢中になったかを書かせて頂く(この表現、チトヤバイ感じ.....汗)。
最初に名前を知ったのはChicken Shack(ブルース・バンドではなく、日本のソウル/フュージョン・バンドね)のカヴァー・アルバム、『Loving Power』収録の<Emotion>。有名なソウル・クラシックが立ち並ぶその作品だが、これのみ唯一初耳の曲であった。勿論当時はインターネットなんて一部の人間しか使用していなかったので、オリジナルが誰か調べる事が出来ず、いつしか時は経っていった。
そして数年後のある時、ひょんな事から彼の名前を発見した。オリジナル・ラブや小沢健二、Bonnie Pink(タイプです...って関係無いか...汗)、更にはClementine等を手掛けて、一躍時のヒトとなった井出靖が手掛けたコンピ『Mellow Vybe』シリーズ。
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勿論その曲は入っていなかったのだが、ここの収録ナンバーはいずれも私のツボにはまる作りだったので、すぐにオリジナル・アルバムを買い集めた。当時下北の『Flash Disc Lunch』や桜上水の『Wax Trax Record』なんかは毎週のように通っていたので、全4枚のアルバムは直ぐに安値で揃った。
帰宅後早速聴いていた時、『8 For The 80's』の2曲目がかかった瞬間、呼吸が止まるかと思いましたねェ。タイトルは<Give Me Some Emotion>。しかしその曲はどう聴いてもあの<Emotion>。
遂に発見!約5年かかりましたヮ。ふぅ。

さて今回CD化になったのは76年の『On The Town』、78年の『Touch My Love』、79年の『8 For The 80's』(これのみ一足先に日本でCD化済)、そして81年の『Let Me Be The One』。他の作品は不勉強で分からないのだが(何で自慢げなの?!爆)、この4枚があれば、彼の音楽の全体像を掴むことが出来ると言う訳ですな。
どれか1枚と言われたら非常に難しいのだが、一番キラー・トラックが集まっていると感じるのは『Let?』。しかしどのアルバムにも当たり曲が入っているので、やはり4枚セットで購入して頂きたいデス。
更に『8?』以外は全てボーナス・トラック付き!

ちなみに<El Bobo>って曲は確かJ-Waveの番組のオープニングに使われていた記憶がある(もし他局ならスミマセン)。そう言えば同局では当時、Lonnie Liston Smithの<Sunburst>や、Cafeの<Identify Yourself>などを使っていましたねぇ。

彼がCD化になったのだから、Rodney FranklinなんかもCD化が実現して欲しいけど、無理か?(泣)。

Con Funk Shun at Cotton Club再び

昨年1月に来日したCon Funk Shun。この年屈指のベスト・ライブの1つに数えられる程の、抜群のステージングを見せてくれた。そして再び来日。前回はステージの端の方だったので、今回は真ん中で見るべく再びCotton Clubへ。

フロントのメンバーは鮮やかな青の衣装でキメキメ。しかしバックのメンバーは普段着。この差は何なのかな?と思いつつ、曲がスタートすると独特の世界に引き込まれる。前回同様抜群のパフォーマンス。エンターテインメントに徹した内容で心底楽しめた。KeyのKurt Claytonも堅実なプレイで曲の底辺をガッチリ支える。そして勿論Michael CooperとFelton Pilateの両巨頭も元気いっぱいだ。Feltonは<Baby I'm Hooked>で客席を一周。勿論しっかり握手。手、でかっ(笑)。
ただ私が見た時は曲が少なく、前回聴かれたMichaelのソロ曲はやらず終い。メンバー紹介に使われた<By Your Side>もカット(しかしいずれも演った日があったとの事。客席のノリが悪かったのが要因か?...T_T)。その分<Too Tight>に折り込んだ当時のダンス・ヒット・メドレーがかなり長かった。そう言えばインストだが、EW&Fの<Serpentine Fire>も演奏された。
でも彼らが良かろうと思ってやっている、カヴァー曲連発のサービス精神、個人的にはあまり好きではない。実は先日のDazz BandやBrickなんかもそうだったのだ。勿論カヴァーを売りにしているバンドなら大いに理解出来る。だが彼らにはたくさんのソウル・ヒットがある。例えば『Loveshine』収録の<So Easy>や、『7』収録の<Bad Lady>あたりを演ってくれたら、コアなファンは狂喜乱舞するだろうし、バラードも名曲が盛り沢山だ(ファンクバンドなのにバラード企画盤が制作された程)。でもヒット曲ですらマトモに知らない人間も客席に多かったりするので、そんな皆様に満足して頂くためには仕方がないのかな?マイナーヒットや隠れた名曲を聴くためには、やはりアメリカで見るしかないのかなぁ...?

ステージが最高だった故、ついつい個人的希望を書いてしまいました(汗)。
人間の欲望って困ったものですな(汗汗)。

Boz Scaggs & TOTO Live At JCB Hall

最近の話題の中心はやはりこの一大イベント。既にあちこちで日記やレビューが書かれているが、遅ればせながら私も筆を(キーを?)取らせて頂く。
BozもTOTOも見るのは通算すると5回目くらい。今回の会場となったJCBホールは国際フォーラムとBillboard Tokyoの中間を行くような作り(かな?)。端に行くとあまり良くないらしい(コチラ参照)のだが、私達は幸いながら真ん中を陣取る事が出来た。ただアリーナはやはり平坦な作り。ステージとの距離がそれ程離れていないので、後ろで見るならば1階席や2階席の方が格段に良い。音も抜群だ。

(以下ネタバレあり)



最初はBozでスタート。ここで「何故?」。TOTOはBozのバックから立身した筈なのに、何故師匠である彼が先にやるのかチト疑問。まぁ現時点の日本の人気だと仕方がないのかな?
ステージングは当初予想していた通り、かなり渋めのパフォーマンス。まぁ最近はブルーノート公演が主ですからね。でもバンド編成はやはり大きなステージ仕様。いきなり<Lowdown><Jojo>を連発して客席をヒートアップさせるものの、その後は比較的渋めのナンバーが続く。ここで要注目だったのが『Dig』からの楽曲の良さ。発売当初はAORでもなければブルースでもない、何とも半端な印象しかなかったので、ちょこっと聴いてその後はラックの肥やしになっていた。しかしここで演奏された<Desire><Vanishing Point>の2曲は、他の代表曲と並べても違和感のない素晴らしい出来映えだ。
途中でDavid Paichが登場。まぁゲスト扱いなのでそれ程弾かなかったのだが、やはりBozと同じステージ上に並ぶと感慨深いものがある。『Silk Degrees』から5曲演奏されたのも、彼の参加を想定したものかな?(<Georgia>はライブで初めて聴いた気がする)。
数曲はキーが下がっていたが、これも64歳という高齢を考えれば仕方がない所だ(でも見た目の格好良さは不変!!)。
アンコールの<Loan Me A Dime>はここ数年のライブ定番曲。私が聴いたのは2回目くらいかな?そして<Breakdown Dead A Head>ではオリジナルで弾いていたLuke登場。だが雰囲気も一変。肝心のソロはややラフ気味。音のデカさがやたら目立ってしまったけど、これは観客を熱狂させるのには十分過ぎる位。こう書いている私も実際耳にした時は興奮状態だった。

TOTOは。前回来日時のブログに書いた通りだが、こちらでもDavid Paichが登場。でも主要の音は全てGreg Phillinganesが奏でていて、完全に「居るだけ」。まぁリハ無しのぶっつけ本番状態だったとの事なので仕方が無いのかな?
Gregは前回以上に熱狂的なパフォーマンスぶりで、相変わらず2人分のプレイを余裕で決めまくり、エンターテイナーに徹して客席を盛り上げる。今でもSteve Porcaro信仰が残っているが、彼は間違いなく歴代No1鍵盤奏者である。これがJeffとステージ上で共演したら、とんでもない事になったんだろうなぁ.....と叶わぬ夢に胸が膨らむ。
今回トラで出演したLeland Sklarは独特の風貌で堅実なプレイを決めまくる。Simon Phillipsも曲に合わせて変幻自在なプレイを披露。<Rosanna><Africa>(ここはPaich氏バッチリ決めてくれた!)等のお馴染みの曲は勿論盛りあがったが、私は前にも書いたが『Falling In Between』が結構好きなので、ここから3曲演ってくれたのも良かった。相変わらずこの路線は非難囂々だけど、ここは素直に楽しませて頂いた。
でもボビキンはもうダメなのかなぁ?前回も全然声が出ていなかったが今回も今一つ。やはり60歳でハイトーンを歌いきるのはやはり厳しいのかも。

クロージングにはBozも登場し、あの<With A Little Help From My Friends>をJoe Cockerヴァージョンで披露。確かにゴスペル仕立てなので盛り上げるには最高の素材であろう。案の上私も目頭が熱くなった。
色々書いたけどやはり終わってみると、「最高」の一言に尽きるライブだった。
さぁ31日の最終公演どうしようか...行ってしまうかも.....Josephも出るみたいだし。

Ser FelizとLaranjaを紹介します

冷たい雨が降り、気温が冬に逆戻りしたような3月20日春分の日。そんな悪天候だが、代々木Bogalooはギラギラ焼け付くような灼熱の暑さだった。10月に大好評だったライブイベント『Blue Moon Jazzy』。約半年ぶりの開催である(多分イベント自体は数回行われているのであろうが、私が見たのは2回目)。今回は前回トリを務めたAirblueの出演は無かったが、抜群のバンドが4組。大いに楽しませて頂いた。

今回の目的は前回も好評だったSer FelizとLaranja。

当日のステージだが、まずは「轟渚と夕映えカルテット 」でスタート。二胡も入ったなかなか面白いサウンドを聴かせるバンド。ヴォーカルは矢野顕子インスパイア系かな?
次のEI Cencerroはかなり本格指向のラテン・ジャズ・バンド。ドラムの代わりにティンバレスを真ん中に据えた編成は結構異色かも。最前席でノリノリだった私が目立ったらしく、メンバーの方から「そこの...」と話題を振られ、いきなり羞恥心炸裂状態に。

Ser Felizはいつも通り落ち着いたパフォーマンス。確かなバンド・アンサンブル。個々の演奏力も相当なモノがあり、特に硬軟を自在に使い分けるKeyのSenju氏のプレイは特筆モノだ。VoのShihoさんもいつも以上にリラックスしている感じ。いつも1曲カヴァーを演奏するのだが、今回はMichael Jacksonで有名な<I Can't Help It>。どこかJudy Robertsの81年の3rd収録ヴァージョンを彷彿とさせる佇まいだ。

トリはLaranja。前回出演時もバンドの演奏力と、リーダーのYOKOさんの存在感に圧倒されたのだが、今回は新たなヴォーカリストをお二方迎え、華やかさも一層パワーアップ。グイグイ押しまくるパフォーマンスには熱気と洗練が粋に交差する。参加メンバーは現在も音楽シーンで活躍されている方が大半。したがって今回もステージングは水も漏らさぬ完璧さ。曲によっては変拍子を多用したプログレッシブな展開を魅せるなど、終始惹き付けられっぱなしだった。
今回もイベント出演の1バンドだったが、いつかはCotton ClubやBillboardあたりで、単独公演を拝見したいものだ。

さて後者2バンドにはCDも存在するので(Ser Felizは何と発売直後!)、かつてのHP『Mellow Floater Net』のコーナー、「Mellow Groove Is My Wife」のようにレビューを行いたいと思う。
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Ser Feliz/Canario
2008年発表の3曲入りMX。多分これが音盤としては初めてだと思う。ブラジルへの深い憧憬が溢れる本格派の音作り。でも歌詞が日本語(1曲英語)なので、どこか80年代J-City Popsの香りが漂う雰囲気があり、それ程ブラジル音楽に詳しくない方でも、これならOKではないのかな?躍動感溢れるビートに抜群のメロディを乗せた<Canario>。続く<Witch's Whisper>は彼らの曲で一番最初に覚えたナンバー。英詞でありながら、どこか八神純子や佐藤奈々子、やまがたすみこetc...を彷彿とさせる都会派Light Mellowナンバー。<深海魚>はあの比屋定篤子を彷彿とさせるゆったりした曲調。サビのメロディは胸が焦げる程だ。とても繊細でどこか物悲しげなフルートやアコピのソロなども、曲の哀愁濃度を最大限に引き出している。
お問い合わせ、入手はこちらまで。Ser Feliz Net


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Laranja/Laranja
J-Waveの番組『Saude!Saudade』やStar Digioの音楽プログラム、桜木町の某バーの店主がやっているネットラジオなんかでかかって然るべき本格的作品。核になっているのはブラジル音楽だが、色々なジャンルの要素が詰まっており、ラテンからR&B、ジャズや何とクラシックに至るまで、様々な音楽の最良の部分を抽出し1つに消化。メロディアスなオブラードで包み込んだ楽曲全4曲は、いずれも長年の繰り返しの試聴に耐え得る程の完成品だ。<Jet Loop>はLight Mellow Brazilianサウンドと言うべき、洗練されたミディアム・アップ・ナンバー。Breezin'な雰囲気もタップリ!。次の<Robe Of Feathers>はSeawindの名曲、<Wings Of Love>と相性抜群の躍動感溢れる逸品。DJをやっている人間は必聴かも。<The Moon:Chord No79>はゆったり流れるような小品。シタールが実にイイ効果を出している。そして<オレンジを召し上がれ>。日本語タイトルで引いてしまいがちだが、実はコンピレーション『TOKYO BOSSA NOVA?vento?』に収録された事で、彼らの中では一番ポピュラーな存在の楽曲でもある。勿論ビートも一番効いており、印象的で覚えやすいスキャットを全編にちりばめた最高のナンバー。これまたDJ必聴。クラブヒット必至。
お問い合わせ、入手はこちらまで。Laranja WEB

こちらにもLaranjaが1曲収録されております。

Swing Out Sister/Beautiful Mess

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2005年5月?2007年2月までのデーターをこちらに移した際に、以前の画像が表示されていないようです。これは前ブログを削除した事に起因するので、徐々に手直しをしていきますので。

さて今回はSwing Out Sister新作。実は彼らのアルバムは、企画盤以外は全て所持している程のファンである。勿論好きなアルバムも多く、89年の『Kaleidoscope World』や96年の『Shapes And Patterns』は常に愛聴盤。そして2001年に出た『Somewhere Deep In The Night』 は、1000枚を超える所持音盤の中でも屈指の名盤の仲間入りを果たす程。グループの先入観に捕らわれず、是非多くの人間に聴いて欲しいものだ。
さて今回は約4年ぶり。所属会社もAvexに移籍している。そうなるとかなり売れ線が強くなるかと思ったが、先行シングルである<Secret Love>を耳にした感じでは、キャッチーでありながらどこか陰影に富んだ所もあったので、まずは一安心であった。
アルバムは前作である『Where Our Love Grows 』の延長線上にありながら、曲によっては音数を最小限に絞ってメロディを際立たせた所もあり、どこか異色作である『Filth And Dreams』を思わせる要素もチラホラ。勿論大名盤『Somewhere?』で聴かれたゴージャスなサウンドメイキングも健在。ここ数年様々なアルバムで試みた音作りが、今回のアルバムに十分に生かされているのだ。
2曲は別リミックスなので実質10曲。多く詰め込みすぎる最近のアルバムの中では曲数は比較的少ない方だが、どれも実に丁寧な作りが成されており、スキップせずに最後まで一気に聴き通す事が出来る。
完成度の高い充実した作品とは裏腹にヒットから遠ざかっている彼らだが、今作はファンは勿論の事、美メロに飢えていた全ての人間に好評を持って迎えられるのは間違いないであろう。

さてちょこっと彼らのルーツに触れてみたい。下地にあるのは間違いなく5th Dimention。大ヒット<Breakout>は<Up Up And Away>にテクノ的味付けを施したものと言えるし、<Now You're Not Here(あなたにいてほしい)>の元ネタは、恐らく<One Last Bell To Answer>であろう。実際『Shapes?』では<Stoned Soul Picnic>をカヴァーしたり、『Kaleidoscope?』ではあのJimmy Webbをソングライティングやアレンジャーに起用する程なので、その徹底ぶりは尊敬に値する。
またアルバムによってはCurtis MayfieldやLeroy Hutsonへの憧憬も垣間見る事が出来る(特に3rdと4th)。また『Somewhere?』で聴かれるのは、Ennio MorriconeやFrancis Lai等の映画音楽的要素。
そうなると彼らは昔の音楽の焼き直ししかやっていないのか?正にその通りであろう。
しかしそれは決して悪い事ではない。例えばBeatlesが単なるオールディーズではなく、現在に至るまで影響力の大きい音楽である事を実証させたのは、ELOやXTC、Todd Rundgren等々、枚挙に暇がない程のフォロワーやチルドレン達の活躍ぶりである。彼らは自らの楽曲はBeatlesの影響下にある事を公言し、それらをヒットさせる事で、ファンにBeatlesの偉大さを間接的に伝えていたのだ。
そうした実情を踏まえれば、Swing Out Sister(あとはMatt Bianco/Basia、Workshyなども)が居なければ、Burt BacharachやRoger Nichols & Small Circle Of Friends等は決して再評価されなかったであろう。
細胞で聴ける音楽が減少し、ポピュラー・ミュージックの正統的継承者が少なくなってしまった現在のシーン。彼らのような存在は、今や希少価値になりつつあるのかも知れない。

Archie Cavanaugh/Love Birds

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Archie Cavanaugh=Archie James Cavanaugh。
80年に『Black and White Raven』を出した、あの彼である。
何と驚きの2ndアルバムが発売となった。実に28年ぶりである。

その前に1stについて少しふれておく。
これを一番最初に私に教えてくれたのは、金澤寿和氏とも親しい某ミュージカル・シンガー。
世界屈指のAORコレクターでもある彼は、巡業先で中古レコードを買うのが趣味だが、その中にこれがあった。購入のキッカケは「ジャケットにA&Mと書いてあったから」だそうだ(笑)。
その後彼が調べた所「Archie&Melinda(奥方)のレコード会社。つまり完全なインディーズだった」との事。まぁ略せば確かにA&Mになりますわ(笑)。
しかしその内容の素晴らしさはたちまちAORマニアに広がり、同時期に現地買い付けディーラー(話によると、一番最初にこれを現地で買い付けて、日本に広めたのが彼との事)が何枚か仕入れて来て、その時点で既に万超えであった。何人かはそれを購入していたが、私は後で買った人間からCDRに落としてもらい、それを愛聴盤にしていたものだ(図々しいヲヤヂ!^^;;;)。
その後無事にCD化。『AOR Light Mellow Remaster Plus』に掲載され、フリーソウル系DJの間で人気爆発。収録曲<Make Believe>はたちまちキラートラックとなった。
再発モノの中ではかなり売れた当該作であるが、現在は残念ながら生産中止。AORの名盤CD化にありがちな、悲しい運命を辿ってしまった訳だ。
但し今ならまだAmazonで買えるので、まだのヒトは急いで下さいまし。

結局ワン・アンド・オンリーで終わるのかな?なんて考えていた矢先、友人(リンクにあるHP『antsvillage』管理人)から思いがけない情報が届いた。
「新作が発売になったんですよ!」
何とまだ音楽活動をしていたのだ。しかも新作。勿論最初は半信半疑だったが、彼から教えてもらったHP(Archieの公式サイト)にアクセスした所、いきなりデカデカと宣伝が載っていたのだ。
Paypalにアカウントを持っていた私は速攻で購入。10日くらいで届いた。
早速確認した所、CDではなくCDRだった。しかし全曲歌詞付き。かなり気合いが入っている。
その内容は.....

バッチリである。物凄い充実作だ。
1曲目の<It's Been A Long Time>で既に哀愁のメロディがいきなり全開で、たちまち虜になってしまった。
そして2曲目のミディアム・バラード<Amy>がヤバい。もうイントロからとろけそうである。
近年のAOR作でこれだけ凄い曲に出会ったのはかなり久々のような気がする。
他にもオールディーズ・スタイルやスタンダード・スタイル。勿論DJに好まれそうなダンサブルなナンバーなど、色々なタイプの曲が詰まって全15曲。全て打ち込み無しの生演奏である。
インディーズに付き物の安っぽい音作りは気になるものの(リマスタリングを含め)、それが逆に70年代後半?80年代前半の「あの頃」を醸し出しており、更に聴いた後の感触が抜群で、ついついまた再生ボタンを押したくなる程である。

ArchieのHPをリンクに記しておきます。
http://www.archiecavanaugh.com/
今ならもれなく彼からの直筆サイン入りメモ用紙(笑)が付きます。
画像1

そしてもし当ブログを見ているレコード会社関係の方がいらしたら、何とかしてこれをCDという形で国内発売して下さい。全AORファン、フリーソウルファン必聴の一大復活作。R35世代をターゲットにしたプロモをすれば、かなり売れそうな気がする。いや絶対に売れて欲しい!

Michael Jackson/Thriller(25th Anniversary Edition)

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Michael Jacksonの『Thriller』と言えば、全世界で最も売れたアルバム。40代前後で洋楽を聴いていた人間ならば、避けては通れない1枚である。また最近では収録曲が色々サンプリングに使われる事も多く、その関係で当時を知らない若い世代の需要も増えているとの事。そんな絶好のタイミングで、同作品の25周年記念盤がリリースされた。
注目はここでしか聴けない、当時制作の未発表曲。その一つである<For All Time>は、<Human Nature>を彷彿とさせる、なかなかの好トラック。何故当時採用されなかったのかは分からないが、こうして耳にする事が出来たのは嬉しい限りだ。参加メンバーはDavid Paich、Steve Porcaro、Steve Lukather、そしてJeff PorcaroのTOTO勢である。
もう1曲の<Got The Hots>は国内盤のみのボーナス・トラック。決して悪い曲ではないのだが、他の曲に比べるとインパクトに欠けており、やはりアルバムに収録しないで正解だったかも知れない。
あと<The Girl Is Mine><P.Y.T><Wanna Be Startin'Somethin'><Beat It><Billie Jean>の最新リミックスが入っているが、原曲を解体して新たな命を吹き込んだ<Wanna?>以外は、どれもボケナス・トラック(爆)である。
そして更にDVD付き。内容は<Billie Jean>のプロモPV及び、同曲のモータウン25周年記念ライブ時のパフォーマンス。<Beat It>のプロモPV。そしてやはりこれが無くては始まらないと言ってもいい、<Thriller>のPV。計4曲である。
やはりゾンビの大群がMichaelに合わせて、ビシっと踊りを決めまくるシーンは何度見ても圧巻だ。


通常盤(CDのみ)が無いので既にDVDをお持ちの方は高い買い物かも知れないが、初めてこのアルバムを買う人間にとっては、至れり尽くせりの内容だ。

ここ数年はベスト盤でお茶を濁している感があるので、ここで本格的な復活作をリリースして、また周囲を驚かせるような事をやって欲しいものである。
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