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a.k.a.Mellow Floater Net. AOR、Light Mellow(ライトメロウ)、Black Contemporary(ブラック・コンテンポラリー...ブラコン)、Freesoul(フリーソウル)...そんな音楽を今でもこよなく愛し続ける方々の為のページです。
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Peabo Bryson/I Am Love

peaboiamlove

強烈な猛暑もようやく過ぎ去り、深まる秋を実感する最近。聴きたい音楽は人それぞれだけど、ワタシが無性に聴きたくなるのはブラコンのバラード系。
今回紹介するのは彼の通算6枚目(Duo作除く)で81年の丁度今頃にリリースされた。そして数ある彼の作品の中でもトップクラスの誇る内容である。
特に<I Am Love>、<Spirit Decision>、<There's No Guarantee>、<Let The Feeling Flow>の4曲のミディアム・バラードの出来は圧倒的で、その後の彼の快進撃の先鞭をつけたと言っても過言ではないであろう。
他にも歌い上げるスローの<Impossible>と<You>も心に染み渡る。そしてアップも素晴らしく、その中では軽いスウェイ・ビート仕立ての<Get Ready To Cry>が秀逸だ。名曲は多いものの全体を通すと少し曲の出来に差が出てしまう彼だが、その中でも一番凹凸が少ないまとまった逸品であると言えるだろう。

76年のデビューから着実なヒットと4枚のアルバムをリリースし、80年のNatalie ColeとのDuo作でようやく日本デビュー。その後はRoberta Flackとのライブや、81年初頭に『Turn Back The Hands Of Time』と出ているが、当該作でようやく日本のメーカーも本腰を上げて彼の売り出しにかかっていた。しかし本国ほどの成果を得られず、次にあたる82年の『Don't Play With Fire』は内容の良さに反してまたも日本未発売に終わる。彼の知名度がこちらに浸透するのは、再びRoberta Flackと組んだ『Born To Love』と大ヒット、<Tonight I Celebrate My Love(愛のセレブレーション)>まで待たなければならなかったのだ。

<Beauty And The Beast>や<A Whole New World>のイメージでどうしても軽く見られている感は否めないが、ここの収録曲はどれも重厚で聴き応えがあるものばかり。是非誤解を払拭する意味を込めて多くの方々に聴いて頂きたいものである。
でもこれ実は未CD化。中身が中級のレア盤のCD化ばかり目立っているブラコン界であるが、こういうモンスター級の名盤が置き去りにされている現状は何とも耐え難い。早急に何とかして欲しい限りだ。
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Blue Moon Jazzy@代々木Bogaloo

airblue

airblue

今度はライブネタ。
10/20(土)「blue moon jazzy」@代々木Bogaloo。
知り合いのバンドが2つ出るという事で行ったのだが、他2つも物凄く質の高いバンドで、充実したひとときを過ごす事が出来た。

「矢舟テツロー」
 この日は諸事情により遅刻してしまったので途中から見たのだが、独自のSwing Jazzの解釈ぶりが実に緩やかなスイング感を醸し出していて雰囲気は抜群。日本語の歌詞でありながら少しHarry Connick Jrに通ずる所もあったりして、かなり見応えのあるステージングだった。こんな事なら用事を早急に切り上げて定刻に行くべきだったなぁ?。

「Ser Feliz」
オリジナルMPBを演奏するバンド。もっとコテコテのサウンドを想像していたのだが、歌詞が日本語で曲自体もポップで聴きやすく、非常に暖かな雰囲気を提供してくれた。「白い森」で知られるNovoを彷彿させると言えば、分かるヒトには分かるかも。ヴォーカルのShihoさんは実はパンク系のヴィジュアル・バンドの経験があるのだが、ここでのパフォーマンスは長年MPBを歌ってきたと言っても過言ではない、堂々たる実力者ぶりであった。その表現力と艶と色香に萌える人間多数(私もそう)。唯一のカヴァーがStevie Wonderの<Birds Of Beauty>。原曲の躍動感を更に増幅させたいいアレンジで、会場はすっかりステージと一体感に包まれた。期待通りのいいバンドであった。

「Laranja」
友人関連から「凄い」という話は聞いていたのだが、実際に目にして呼吸困難状態。壮絶なまでのストロング・サウンドで聴く者全てをねじ伏せてくれた。前バンド同様こちらもオリジナルMPBを追求しているのだが、メロディ進行はちょっとヨーロピアン・プログレの要素も感じられる陰影に富んだ所があり、これが独特のバンドの個性になっている。それにしてもリーダーのYokoさんの放つオーラは恐ろしい程だ。端麗な容姿にヴォーカル、キーボードの才に加えて作曲、作詞(!!)、プロデュースからアレンジまでこなす才女。天は何物彼女に与えれば気が済むのだろうか.....(ワタクシにも一物程分けて下さいナ.....^^;;;)

「Air Blue」
拝見するのは2度目。そしてこの日新曲<Drivin'On A Coastline>が発売されたので、待望のライブとなる。イベントのトリにして今回唯一のAORバンド。その音はSteely DanやGino Vannelli等からの影響が顕著で、そこにClassicやFusion(KeyのTrinity氏はGeorge Dukeの熱狂的ファン)の要素を織り込ませ、絶品のサウンドを完成させるのだ。先日書いた東北新幹線と共通する雰囲気もあるかも(続けて聴いても違和感皆無。まぁこちらのサウンドは今風のカラフルな仕上がりだが)。VoのBettyさんは色々なバンドのヴォーカリストに歌を教えている先生。となると大上段から叩きつけるような、とてつもない歌の腕力(?)を想像しがちだが、実際は全く逆。スマートな音に自身の声を巧く溶け込ませているのだ。抑えを利かせた中に力量を感じさせる所は、真の実力者でなければ出来ないであろう。
魅力的なナンバーがいっぱい披露されたので、フル・アルバムが待たれる所だ。

それぞれ独自にサイトがあるので、是非訪れて下さいませ。

矢舟テツローhttp://www22.brinkster.com/tetsuroyafune/
Ser Felizhttp://sound.jp/ser_feliz/
Laranjahttp://laranja.web.infoseek.co.jp/
Air Bluehttp://airblue.jp/

東北新幹線/Thru Trafific

thrutraffic

さて17日に発売となった2タイトル。
・東北新幹線/Thru Traffic
・楠木恭介/Just Tonight
J-AORの隠れた名盤でありながら、いずれも長い間CD化を望む声が絶えなかった程である。こうして無事に入手できるようになったのは非常に有り難い。
個人的には東北新幹線への思い入れがとにかく強い。昔Revolverで当時DJパートナーであった女史が流した<Summer Touches You>にノックアウトされ、それ以来5年以上も中古盤を探し続けていた程だ。当然の事ながら見つからず。ガイドブック『Light Mellow和モノ669』に掲載後、少し前のヤフオクにてようやく発見。金額は何と¥15000!。しかしそれも終了する頃には落札される結果に!そんな今だからこそ、絶好のタイミングのCD化と言っても良いだろう。
入手しプレイボタンを押す。前述の曲が流れ満足感に浸りまくる。
ガイド本には他に、<Up And Down><ストレンジワイン><月に寄りそって><Cloudy>の計5曲がレコメンドされていたが、実はそれ以外の曲も必聴。個人的にやられてしまったのが英語詞の<Spell>。基本的にはインストなのだが、僅かながら効果的に入る山川恵津子の清涼感に満ち溢れた声は、聴いているこちらの身と心を瞬時に溶かしてしまいそうである。勿論残る3曲の出来も素晴らしく、全編通して狂おしいまでのメロディ・ラインが展開され、胸が焼け焦げてしまいそうである。
もう何回繰り返しているか分からない。それだけの内容を誇る真の名盤だ。これを「日本語だから...」の理由で敬遠するのはあまりに勿体ない。ここまでの質の高さ。洋楽AOR名盤群を引き合いに出して比較しても全く遜色がないと言っても、決して褒めすぎではないと思う。
さてあまり触れられていない情報を。
2曲目の<Up And Down>についてだが、03:55あたりで音切れがあるのだ。これ実は意図的なものである。ライナーに「いま聴くと無音の部分が少し不自然ですけど」と書かれているのが証拠。あとオリジナルのアナログ所有者からも証言を得ている。
間違って「不良盤です!」と、メーカーや販売店にクレームを付けないように。

P.S.楠木恭介に関しても少し。実はバンド時代にライブを見た事がある。確か82年か83年頃。場所は日本青年館。何とあのRandy Meisnerの来日公演の前座として出演していたのだ。その時はザ・ウッド(柳ジョージ&レイニーウッドの御大抜きバンド)のヴォーカリストだった。当時からかなりの実力者であったが、やはり前任者を超える個性を見いだす事が出来ず、苦労していたように感じられた。
その後はライナーにある通り、カシオペアの世界ツアーで実力を認められ、傑作ソロを3枚残し、更に講師としてプロ/アマチュア・ヴォーカリストの育成に努め、作曲やヴォーカルなどで日本の音楽界をバックアップし、現在も裏方とは言え第一線で活躍をし続けている。対するRandyは現在も活動しているようだが、その規模は一時期に比べるとあまりにも小さく、日本には全くその近況が伝わってこない状態である。
これぞ音楽界下克上と言うべきなのか.....

10/14、セットリスト

10/14(日)に弁天にご来場の皆様、有り難うございました。
今回は無事にDJをこなす事が出来ました。
回しながら色々会話もしたので繋ぎはメチャメチャでしたが(汗)、
どの曲も反応が良くて楽しかったです。

セットリスト
1st Set
01:シンガーレディ/しばたはつみ(シンガーレディ:1975)
02:シンプル・ラブ/大橋純子(Rainbow:1976)
03:埠頭を渡る風/松任谷由実(流線形80:1980)
04:Havana Express/寺尾聰(リフレクションズ:1981)
05:トーキョー・レギー/高中正義(Seychelles:1976)
06:Agatha/今剛(スタジオキャット:1980)

2nd Set
01:傷ついた白夜(Island Night)/新田一郎(残像?After Image:1983)
02:愛は思うまま/吉田美奈子(愛は思うまま:1978)
03:I Thought It Was You/笠井紀美子(バタフライ:1979)
04:ジゴロ/中原めいこ(2時までのシンデレラ:1982)
05:風になれるなら/伊藤銀次(Deadly Drive:1977)
06:On The Move/深町純&ザ・ニューヨーク・オールスターズ(On The Move:1978)

3rd Set
01:ムーンライト・ジルバ/やまがたすみこ(Flying:1977)
02:ファッシネイション/門あさ美(ファッシネイション:1979)
03:マイ・ピュア・レディ/尾崎亜美(Heart Box Amii:1981)
04:男と女のいる舗道/大橋純子(クリスタル・シティー:1977)
05:Summer/阿川泰子(Lady September:1985)
06:鎌倉物語/サザン・オールスターズ(Kamakura:1986)
07:Love Trip/間宮貴子(Love Trip:1982)
08:入江にて/郷ひろみ(スーパードライブ:1979)
09:海にうかぶピアノ/佐藤奈々子(スウィート・スウィンギン:1977)
10:Winter Blue/西城秀樹(7inch(Do You Know)B面:1984)
11:いねむり/ケン田村(Light Ace:1981)
12:Rainy Street/吉田正美&茶坊主(トゥリー・オブ・ライフ:1976)
13:レディ・ヴァイオレッタ/四人囃子(ゴールデン・ピクニックス:1976)

河内淳一 at 新中野弁天

ライブ続き。今回はJ-Pop、河内淳一のライブ。
あのKuwata Bandで縦横無尽のギタープレイを披露し、一気に注目を集めた人。
その後88年?90年代前半は新世代J-AORの牽引者として4枚のアルバムを発表し、
ADLIB誌などでも大々的にプッシュされていたのも記憶に新しい(でもないかな?)。
現在はアニメ音楽制作やアーティストのプロデュースなどを行っている。
そんな彼の10年ぶりの本格的ソロ・ライブが新中野弁天で開催された。
今回のバックは一部プロも居るが(Dr)、あとは彼を崇拝して集まった社会人の方々ばかり。
(と言っても一部では超有名なテクニシャンが集結しているので、ある意味ではスーパーバンドかな?)

とにかく物凄い熱気。全編通してスリリング&エキサイティングだ。
ヴォーカルはワイルドで巧い。そしてかなり動き回っているのに音程が全く乱れない。
あのBill Champlinに認められただけの事はある。
(そう言えばBillのライブにゲスト参加した事もあったなぁ。)
そしてギター。そのプレイにはAOR、ハードロック、ジャズ、ブルース、ソウル等の旨味が凝縮されている。75年からプロ活動を始めて今年で32年目。確かなキャリアと音楽性が音の1つ1つに込められている訳ですな。
さらに特筆すべきは音色の良さ。
さすが音にこだわって自身のPA担当者を連れてきただけの事はある。
客席にはギタリストも大勢居たのだが、恐らく全員がノックアウトされたんじゃないのかな?

演奏曲はソロ・アルバム、Kuwata Band時代の曲、カヴァーと盛り沢山。
オリジナルの中ではPeter Backett(Player?Think Out Loud?ソロ)書き下ろしナンバーが秀逸。そのままPlayerの『Spice Of Life』あたりに収録されてもおかしくない完成度だ。
カヴァーは<Georgy Porgy><Breakdown Dead A Head><Crossroad><Long Train Runnin'><Rock'n Roll>等々。
でもAOR色濃厚なオリジナルを、もっと聴きたかったのと思ってしまうワガママな私であった。

途中で元Bluewで現在はカタヤマスピリッツで活躍中の片山圭司がゲスト参加。
印象としては長渕剛とスガシカオを足して2で割った感じかな?
R&B(昔のリズム&ブルース)直系の熱いヴォーカルは、聴いてるこちらのハートも熱くする。
河内氏とは長年の友人だそうで、色々な裏話が聞けたのは面白かった。

2部構成で30分休憩を挟んだものの、合計すると実に3時間半の大熱演。
「今回のライブは今までの中で一番最高だ!」とは河内氏の弁。
そう言えば1曲1曲終わる毎に、充実感に満ち溢れたイイ表情をしていた。
観客以上に本人が一番楽しんでいたのは言うまでもないだろう。
細部にまでこだわった職人気質がひしひしと感じられた最高のステージ。
「また演ります!」との事なので、このレビューを見て興味を抱かれた方は、次回は是非とも足を運んで欲しい。

ちなみに見た目は20年以上前と全然変わらないのに、何と来年50歳だそうだ。
歳と共に醜く朽ち果てていく私とはあまりにも対照的。
その若々しさの秘訣を是非教えて頂きたいものだ。

Rickie Lee Jones at Billboard Live

rickieleejones1

10月5日はRickie Lee Jonesライブat 六本木Billboard Live。
何度か来日しているのに、意外や意外生は初体験。
席は驚きのステージ最前列!!!
前の会社の先輩(何とマジソン・スクエア・ガーデン公演も見ている程のリッキーフリーク)から話を聞いていたり、ライブ盤『Live At The Red Rocks』を聴いたりして大体の雰囲気は掴んでいたつもりであった。
しかし開始するといきなり衝撃の連続。
かなりハードなオルタナ系のナンバーからスタートし、同じような曲が延々と続く。
今年新作が出たので、そこからのセレクトであろう(不勉強失礼.....^^;;;)。
それにしてもあまりのイメージの違いに焦りまくる観客数名(私含む)。
彼女自身もストラト・キャスターを弾きまくる。
力強いフィンガー・ピッキングに視線釘付けだ。
数曲続いた後、ベース奏者が楽器をアコギに持ち帰る。
最初は分からなかったが、「I'll Remember You Too Clearly?♪」の歌詞。
うぉ?!<Company>だぁ?!!!
キーはかなり下げていたが、それでも魅力は十分に伝わる。
これを生で聴けただけでもう満足。
その後は<The Last Chance Texaco>も飛び出して感無量。(T_T)
代表曲<Chuck'E's In Love>では観客全員手拍子状態。
でも歌い方はかなりラフでダル。何となく「仕方なくやった」的な所が見え隠れしたのだ。
こちらによるとどうも演らない日もあったらしいので、今や彼女自身がこの曲を持て余しているのかなぁ?
その後はピアノの弾き語り。あの名曲<On Saturday Afternoons In 1963>も披露。そしてエンディングは<Pilates>。これが聴けるとは思っていなかったので嬉しかった。
彼女の他にはGt、B、Drの編成。硬軟を自在に使い分けるテクニシャン揃いだ。
そして必要最小限の音数でヴォーカルを盛り立てる。

時代は流れて彼女も変わっちゃったけど、声はあの頃のまま。
単なる「無邪気」に思えるそれこそ、新陳代謝の激しい音楽界に於いて、崇高なる領域と言えるものであろう。

最高のひとときに拍手喝采だ。

The Floaters/Into The Future

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先週の『サンデーソングブック』はリクエスト特集。
毎度ながらリスナーの皆様の珍曲、奇曲に対する知識の凄さには驚かされる。私なんかまだまだ甘ちゃんですヮ。
その中で一番私のハートを射止めたのはThe Floatersの<Sweet Lady September>。
アコースティック・ギターを全体のアクセントに用い、抜群のメロディ・メイキング&アレンジを施した逸品。どこかIsley Brothersのメロウ・フローター系を彷彿とさせる所もある。

という訳で今回の紹介は収録アルバムである『Into The Future』。
彼らと言えば77年に全米2位を記録した大ヒット<Float On>が有名だが、78年の『Magic』は完全な二番煎じで今一つ。そこで79年の当該作で路線の変更が成された。プロデュースにフリーソウルでも有名なEugene McDanielsを迎え、スウィート路線に別れを告げ、ダンス・ナンバーをソリッドに研磨したのである。勿論今までもアップはあったが、ここまでの躍動感は感じられなかった。
でもやはり注目してしまうのはメロウ系。B面はそんなナンバーが目白押しだ。<Made Up My Mind>は美しいメロディを持ちながらも、決して甘きに流れないピリリとしたミディアム・バラード。そして<Sweet?>があり、続く<Nice To Have You Back>はアルバム中のベスト・カット。最高潮に心地よいミディアム・フロウは聴くほどに癖になってしまう程である。ちなみに82年には作者であるNolen And Crossleyが2ndの『Ambience』でセルフ・カヴァーしているが、こちらもNiteflyteやFinis Hendersonあたりのファンであれば卒倒しそうな出来映えだ。もし可能であれば二者の聴き比べをお薦めしたい所だ。
さて<Sweet?>は実はお恥ずかしい話なのだが、今まで聴いた記憶が全然無いのである。単なるBGMにしていたので頭に残っていなかったか、それとも聴くときに飛ばしていたか、いずれかであろう。今回ラジオでかからなければ、改めて針を落とす事は無かったかも知れない。
買ったらちゃんと聴かなくちゃね>自分。

The 3 Tenors Of Soul/All The Way From Philadelphia

3tenors

あのLuciano Pavarottiが亡くなったのに、何故か3 Tenorsの新譜がリリースされ、既に話題沸騰となっている。でも実はこれClassic界ではなくSoul界の話。その正体はRussell Thompkins,Jr(Stylistics) 、William Hart(Delfonics)、Ted Mills(Blue Magic)のファルセット3大巨匠による企画アルバム。グループ時代には現在も愛聴されるスタンダード・ヒットを数限りなく連発しているので、個人名は知らなくてもその歌声には触れている筈である。そんな彼らの要注目作。収録曲を見るとIsley Jasper Isleyの<Caravan Of Love>に始まり、Bee Geesの<Too Much Heaven(失われた愛の世界)>、Average White Band/Ned Dohenyの<A Love Of Your Own>やEW&Fの<(宇宙の)Fantasy>、Daryl Hall & John Oatesの<I Can't Go For That>やHarold Melvin & Bluenotesの<Where Are All My Friends>、Dionnne Warwick & Friendsの<That's What Friends Are For(愛のハーモニー)>などなど、あの頃の曲が目白押しである。しかもHall & Oates(I Can't?ではなく別の曲)やAWBとの共演(Alan GorrieとOnnie McIntyreは別の曲にも参加)。プロデュースがフィリーソウルの大御所Bobby Eliが担当するなど、とにかく贅沢極まりない内容となっているのだ。
でもコレ、素直に喜べるモノかと思いきや、実はそうでもない。持ち前のファルセットを轟かせているとは言え、やはり加齢から来る衰えはどうしても避けられない。女性と勘違いした程の全盛期の歌声を知っているだけに、これは実に辛い所だ。
あとやはり曲が問題。いくら凄いボーカリスト×3とは言え、原曲を超えるものは皆無だし、何よりも一昔前の安っぽいアレンジに興醒めしてしまう。
これが全て新曲で最新気鋭のプロダクションで制作されたら、さぞかしアグレッシブな内容になっていただろう(曲の善し悪しは度外視しても)。最近の若手プロデューサーだって相手が大御所ならば、絶対に“あの頃”を意識した音で作る筈である。それが現代感覚のR&Bのフィルターを通せば、幅広い世代に受け入れられる事は確実であろう。比較対象とも言えるLSGがあれだけ凄かったのは、常に現在の音楽への視点を怠らなかった事(まぁやや新世代ではあるが.....)。この姿勢が彼らにも欲しかったのである。これでは“U18”どころか“U35”ですら購入しないのでは?我々と若いソウル(R&B?)ファンとの格差は益々広がるばかりだ。
でもR40世代には嬉しい企画盤。やはりここはダウンロードなんかではなく、しっかり音盤で楽しみたい所である。
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